歯医者嫌いの私が歯科衛生士になったワケ

プロフィールでも少し触れました。
私は歯医者が嫌いです。
と言うよりは、トラウマ、と言った方が正しいかもしれません。
今回の記事では、歯医者嫌いの私が歯科衛生士になったワケについて軽くお話ししていこうと思います。

歯医者へのトラウマ

私は、小さい頃歯磨きや歯医者が嫌いでした。
多いですよね、嫌いな子。
歯医者のユニットに座らせただけでギャン泣きするお子さんも来院されます。

私はあまり覚えていないのですが、母が幼い私に歯磨きをしようとすると、
私に激甘だった祖母が、

と言って歯磨きをさせなかったそうです。

まあそして当たり前のようにむし歯がたくさんできてしまうわけですが、
” 歯医者は痛いことするところ ”
というイメージがついてしまっているので、全身全霊で治療を拒否していました。

泣き叫んで暴れる私を歯医者のユニットに縛りつけ、
口を閉じれないような器具とゴムをはり、
無理矢理治療を受けさせられていました。

当時通っていた歯医者の待合室やあの待ち時間の気持ちは、今でも鮮明に覚えています。
診療室ではずっと泣き叫んでいたので記憶にありません。

抜けられない悪循環

乳歯から永久歯への生えかわりもうまく行かずに、
麻酔をして抜かなくてはいけないことも多々ありました。

” 歯医者は嫌なところ ”
そう思っているのでなかなか行きません。
なので歯が痛くなってから行くため、また歯医者で痛い思いをし…

完全に悪循環です。

高校生くらいになって、やっと

と気づき、
少しでもおかしいと思ったら行くようにしていましたが、
それでも毎回歯医者の前は憂鬱でした。

生えかわりの問題で麻酔をすることになるのは仕方なく思えますが、
実は乳歯のむし歯にも関係があったかもしれないことが歯科の道に進んでわかります。

生えかわりがうまく行かず歯並びも悪かったので、
歯磨きもうまくできなくて、永久歯になってもむし歯は減らない。
びっくりするくらいの悪循環ですね。

でも、同じような人も多いのではないでしょうか。

コスパ重視で歯科の道へ

ここからはもっと個人的な話なのですが、
この辺りから知らず知らずのうちに歯科への道が少しずつ開いて行きます。

私はもともと工学部を目指していました。国公立の、です。

私立の中高一貫に通っていたのですが、
かといって裕福な家庭でもなかったので、
” 大学は国公立で、自分で学費を払って行く ”
と言う条件付きでの私立中学進学でした。

加えて、中学生の頃に父親をガンで亡くしていたことなどもあって、
国公立大学というのは譲れない条件でした。

しかし困ったことに、
センター試験（現在の大学入学共通テストにあたる）の結果が芳しくなく、
第一志望を受けたところで、といった感じでした。

そこで当時の担任が提案してきたのが私の母校です。

工学部というゴリゴリの理系を目指していた上に、
何よりも私は他人の血が苦手です。
小さい頃はドラマの影響で看護師になりたいとか言っていましたが、
血が苦手なので医療の道に進むという選択肢はとうの昔にやめていました。
が、

・家から通える(お金かからない)
・国立(お金かからない)
・手に職がつく(お金に困らない)

という条件はとてもおいしく、受験を決めました。
トラウマよりもお金が勝ちました。
コスパ重視です。

ここから私の大学生活という名の茨の道が始まりました。
最強に辛かったです。

最強に辛かったけど、

と少し怖くなることも今ではたくさんあります。
早いうちから入れ歯や差し歯の未来が待っていたかもしれません。

私は運良くその未来を避けることができそうですが、
そうではない人もたくさんいると思うので、
そんな人が私の話で少しでも減ると良いなと思っています。

自分語りはこの辺にして、
次からはなるべく皆さんに有益なお話を提供していこうと思います。